特殊技術,SPECIAL TECHNOLOGY
渦電流探傷試験 E T
ユニバーサルジョイントベローズの腐食診断は、石油精製、石油化学、電力等の貯槽および各種装置の漏洩事故を防止する上で重要な要因です。しかし、超音波探傷試験等ではベローズの形状、腐食形態、板厚等の理由により十分な検査の適用が困難でした。
弊社では、渦電流探傷試験の適用によりベローズ内面に発生する局部減肉を効率良く検出することを可能にしました。
▶特 徴
プローブをベローズ外表面に対して走査することにより局部腐食等を検出する方法で、ベローズの形状に対応したプローブおよび対比試験片を作成することにより、腐食深さの定量的な評価も可能です。
腐食深さの評価は、通常の渦電流探傷試験と同様に位相解析法を適用します。
▶適 用 例
それぞれの腐食サイズは、下記の通りです。
ベローズ厚さ:1.75mm
A 部:4mm×3.5mm×0.7mm 深さ
B 部:3mm×3mm×0.9mm 深さ
▶仕 様
- 検査対象 オーステナイトステンレス製ベローズ。
- 検査範囲 ベローズ凸 R 部 90° 範囲。(図1 *1)
- 対象欠陥 局部減肉:φ 3 mm 20 %以上、割れ等。
- 評 価 検量線による孔食深さ推定および超音波厚さ測定による確認。
*1 コントロールリング取り外し時は、検査範囲の拡大は可能です。